世田谷区立小学校組体操事故、和解成立:東京

2018年5月21日

 東京都世田谷区立小学校で2014年に発生した組体操事故に関して、被害児童(現在中学校3年)と保護者が世田谷区などを訴えていた民事訴訟の和解が、12月11日に東京地裁で成立した。

 区は事故に遺憾と謝罪の意を示して児童側に和解金1000万円を支払う、再発防止策として組体操を実施する学校では事前に教師らが実技研修を受講するなどの内容となっている。

 訴訟では当時指導にあたっていた担任教師個人も対象にしていたが、教師との和解は成立しなかった。原告側は「これ以上争っても無駄」と判断して、教師への訴訟は同日付で取り下げた。

 この事故は2014年4月に発生した。事故に遭った当時小学校6年の男子児童は、小学校の体育館で2人1組で倒立の練習をしていた。この児童が倒立した際、パートナーを組んでいた補助担当の児童が支えきれず、児童は転倒して体育館の床に後頭部を強打した。児童は脳脊髄液減少症などの後遺症が残ったという。事故当時、体育館では安全マットを敷くなどの対策がされていなかったことなどが問題になった。

 和解に至ったのは一区切りではある。児童の回復を願うとともに、再発防止策を徹底することが求められている。

(参考)
◎組み体操事故で世田谷区と和解=当時小6、重い後遺症-東京地裁(時事通信 2017/12/11)
◎組み体操事故 東京・世田谷区が賠償金 生徒側と和解(毎日新聞 2017/12/11)
◎組み体操で後遺症、中3生徒と世田谷区が和解 東京(朝日新聞 2017/12/11)