高校教科「情報」の内容形骸化懸念する声

2018年5月21日

 高校の必修教科「情報」の授業内容の形骸化を懸念する記事が、「日経」電子版に掲載された。

 2014年9月17日付「高校の「情報」科目、必修は名ばかり 簡単パソコン操作だけ」でリポートされている。

 この記事によると、東京大学の新入生約30人に対して高校時代の情報の履修状況を調査したところ、15%が別教科の内容を履修していたり、情報の授業内容かどうかわからなかったとする回答が32%あったという。

 高校教科「情報」は2003年に普通教科の必修として導入された。一方で、大学受験とは無関係な教科・科目は軽視されたり、時間割編成上邪魔扱いされる傾向もあるという。また教員採用も追いつかず、情報科担当教員は他教科との兼任を前提にした採用や臨時免許であてている場合が多い。それらが重なり、ワープロソフトや表計算ソフトの操作方法などパソコン操作を教える授業に矮小化される傾向も生まれているという。

 ネットリテラシーや著作権の扱いなどが問題になっているもと、情報教育そのものは何らかの形で必要だろう。しかし現行の教科「情報」の内容では、狙いが浸透しているかどうかは疑わしい。抜本的改善が望まれる。