道徳教育「特別の教科」で合意:中教審専門部会

 政府の中央教育審議会の専門部会は8月7日、小中学校での道徳教育を「特別の教科」とすることで合意した。2014年秋にも答申を出し、2015年からの段階的な導入を検討している。

 数値による評価はしないとする一方、検定教科書制度を導入し、教科書を無償配布する方向を打ち出した。

 これは極めて重大な問題をはらんでいる。

 道徳教育は児童・生徒の内的な規範を育成するものである。それは特定の答えがあるものではなく、それこそ一人ひとりが自主的に考えていく力を付けていくことが必要である。

 検定教科書を導入することによって、教科書の内容が道徳教育の方向性を指し示すこととなり、特定の価値観を刷り込むことにつながることにもつながっていく。政府が右派的な教育観を打ち出しているもと、政府にとって都合の良い価値観へと誘導されていく危険性もある。

 また「数値による」評価はしなくても、文章での評価なども考えられることである。内面の価値観を評価すると特定の「模範解答」、すなわち特定の価値観を前提にしなければならず、特定の価値観へと誘導していく恐れがある。