学テ、都道府県別成績公表でも競争と序列化

 全国学力テストの都道府県別成績公表によって、各都道府県が「順位を上げる」「全国平均を上回る」など順位競争や点数競争に走っている実態が、先日の国会質問で取り上げられた。

 田村智子参議院議員(日本共産党)が6月10日、参院文部科学委員会でおこなった質問によると、沖縄県教育委員会が「全国順位を上げる」として、学力テスト対策の補習実施や学校行事の簡素化、家庭訪問時期を全国学力テスト実施時期の4月から見直すなどの指示を、市町村教育委員会に出していたという。

 ほかにも、各都道府県ごとに「全国平均を上回る」などの目標が立てられていることも指摘された。

 これは明らかに、学力テストの平均点や順位を過剰に絶対視して地域間の競争を生み出し、また点数を上げるという狭い観点のためだけに日常の教育活動にもしわ寄せを与えているという具体例となっている。

 これを競争と序列化と言わずして、なんというのだろうか。全国学力テスト自体、導入時の構想は競争と序列化を図るものだったが、世論の批判を受けて表向きは到達度チェックなどの名目を掲げざるを得なくなり、また平均点・順位公表も都道府県単位までとなったものである。

 都道府県単位での平均点・順位公表でもマスコミ報道などでは「自県の順位は」「自県は全国平均と比べて上か下か」という一面的な切り口であおる報道が目立っている。さらに教育委員会もそういう立場に立っていることになる。

 平均点や順位がひとり歩きしている実態が、改めて浮き彫りになっている。現行方式での全国学力テストは中止し、実施するにしても教育行政の基礎資料を作るためのサンプル抽出目的として、実施形態を大幅に変更すべきなのではないか。

(参考)
学テ結果公表させるな 田村議員 序列化、過度の競争に(しんぶん赤旗 2014/6/23)