長崎被爆体験語り部に「死にぞこない」などと暴言:横浜の中学校

 長崎へ修学旅行に行った横浜市立中学校3年の生徒数人が、被爆体験を語る被爆者の語り部に対し「死にぞこない」などと暴言を浴びせていたとマスコミ報道されている。

 現時点(2014年6月7日午後)では速報の段階ではあるが、報道によると「2014年5月27日、当該校の3年生をいくつかのグループに分け、現地の被爆者の語り部が爆心地周辺の被爆遺構を案内した際、数人の生徒が『死に損ないのくそじじい』などと罵声を浴びせた。語り部が注意したが、その生徒らは妨害をやめず、周囲の生徒に『(自分たちの発言に)拍手しろ』などと同調を強要し、暴言を続けた」と報じられている。

 事実ならば、極めて悪質な話である。平和教育・平和学習が形骸化していなかったのか、検討を要する。

 また横浜市では2012年度より、中学校社会科の歴史的分野・公民的分野で、極右的で特異な視点から記述された育鵬社版の教科書が市内の全中学校で採択されている。この教科書の編集陣は、従来の教科書を「自虐史観」などとして一方的に攻撃し、戦争美化も問題点の一つとして指摘されている。この教科書の影響もあるのか、非常に気がかりである。

(参考)
◎中学3年の修学旅行生が被爆者に暴言(共同通信 2014/6/7)
◎長崎被爆者に「死に損ない」 横浜の中3生、修学旅行中に暴言(産経新聞 2014/6/7)