児童の口にテープ貼る「指導」:京都の小学校

 京都市山科区の市立小学校で1年を担任する女性教諭(20代)が、担任クラスの多動傾向を持つ男子児童の口にテープを貼らせるなどしていたことがわかった。

 事件は2014年4月に起きた。4月18日には教諭が男児に対し、「これが必要かな」などと声をかけて粘着テープの切れ端を示した。4月25日にも同様に粘着テープの切れ端を示すと、児童が口に貼るなどしたという。

 児童の保護者は5月中旬、「教諭がテープを口に貼った。子どもや同級生からそう聞いた」と抗議したという。一方で教諭は「テープの切れ端を示したら、児童が自分で口に貼った」と主張し、事件に至るまでの事実経過は異なっている。

 一方で校長は、「誰がテープを口に貼ったのかは食い違っているものの、教諭がテープを持ちだして切れ端を示した事自体が不適切指導」として、保護者に謝罪したという。

 児童は就学前検診で多動の傾向があると判断された。保護者の強い希望で普通学級への所属が決まったものの、学校側に配慮を求めていた。このクラスには他にも特別な配慮が必要な児童がいたことから、支援員を重点的に配置したという。

 この行為が不適切指導であり、いわゆる「体罰」や虐待にも該当する可能性があることはいうまでもない。一方で、学校側の支援が十分だったのかということも考えさせられる問題である。

 担任は学校側の事情聴取に対し「自分も小学校時代に同じような経験をした。それを思い出してやってしまった」などと話したという。「体罰」や不適切指導の連鎖についても考えさせられる。

(参考)
◎小1男児の口に粘着テープ=女性教諭が貼らせる-京都市(時事通信 2014/6/5)
◎小1の口にテープ貼らせる 京都の小学校で担任教諭(京都新聞 2014/6/5)