外国人を合理的理由なく入学拒否:埼玉の専修学校

 埼玉県熊谷市の学校法人今昌学園が運営する私立専修学校3校で、外国人受験生の出願・入学を拒否する募集要項を作成していたことがわかった。『毎日新聞』が報じている。

 当該の学校は埼玉県調理師専門学校・埼玉県栄養専門学校・埼玉県製菓専門学校の3校。少なくとも2012年度以降、募集要項に「外国人の入学は出来ません。これは本校の方針です」という趣旨の文章が付いているという。

 埼玉県学事課はこの情報を得て、「本人の能力や適性をもって公正に選抜してほしい」と2度にわたって要請したものの、学校法人側は応じなかった。

 学校法人側は『毎日新聞』の取材に対して、「(取材は)受けられない。理由はない」「募集要項にある通りだ。別の学校に行けばよい」(理事長)と話し、実質的な取材拒否だという。一方で周辺取材によると「この学校法人が『不法滞在の学生が増えたら困る』と理由を説明している」という情報もある。

 資格取得に国籍制限があるなどのよほどの合理的理由でもあるなら話は別だが、栄養や調理の分野ではそういう制限はなく、専修学校で外国人を受け入れ拒否するような理由はない。

 不当な差別に該当するとみられる一方で、外国人生徒の入学については法令上の定めがないとして、行政側から改善指導をおこなえる法的根拠がないということで、学校側への要望にとどまっているという。

 「本校の方針」だといっても、不合理な差別につながるような「方針」は社会通念上いかがなものか。

(参考)
◎埼玉の専門学校:外国人入学を拒否「開設以来の方針」(毎日新聞 2014/5/23)