道徳教育副教材、自宅に持ち帰っているかをチェック:文科相

 下村博文文部科学相が5月12日付のインターネット上の「フェイスブック」の投稿で、道徳教育の副教材を「家に持ち帰らせず学校に置きっぱなしにしている学校がある」として、読者に対して副教材を自宅に持ち帰っているかどうか調べるよう呼びかけていることがわかった。

 『しんぶん赤旗』2014年5月18日付『道徳副読本 持ち帰っているか調べて 文科相が“監視のすすめ”』が報じている。

 下村文科相の投稿は、以下の内容である。

調査のお願い

四月より小中学校において、道徳の時間、新しい教材として「私たちの道徳」というこれまでにない充実したものを作成し配布しています。ところが、児童生徒に他の教科書のように家に持ち帰らせず、学校に置きっ放しにさせている学校があることが判明しました。是非保護者にも読んで頂きたと考えています。子供たちが、きちんと家に持ち帰っているか調べて頂きたとお願いします。そうでないところは文科省として指導したいと思います。

 これに呼応して、「担任に電話しました」「○○小は学校預かり」などと報告を投稿している人も現れている。

 副読本や教材には使用義務が課されていないことは、文科省自身が見解として示していることである。使用の方法については、学校側が自主的に判断する内容である。

 また道徳教育自体、本来ならば子どもの内面にかかわる問題であり、子どもたちが主体的に考える力を育成する事こそ重要で、特定の型にはめるというやり方はなじまない。

 道徳教育の教材を押し付け、しかも使用していない学校に対して文科相が「指導」の圧力をほのめかすのは、教育介入であり、極めて異常である。監視・密告と批判されてしかるべきであろう。