児童・生徒向け「体罰」根絶DVD

 東京都教育委員会が「体罰」根絶のためのDVDを作成した。DVDには教員・保護者向けのほか、児童・生徒向け(小学生用、中高生用)がある。児童・生徒向けの「体罰」防止資料は全国でも初めてとみられる。

 児童・生徒向けのDVDでは、俳優らが暴力や暴言など「体罰」や不適切指導に相当する行為を演じることや、生徒役の俳優が「体罰」被害を訴えるシーンを通じて、「体罰」についての理解と、被害にあった場合・目撃した場合には即通報をうながすねらいがあるという。

 教材を通じて理解を深め、「体罰」やそれに類する人権侵害行為を根絶していくことは重要である。

 しかし一方で、被害を訴えても「暴力でも『体罰』でもなく正当な指導」という屁理屈で放置されたり、問題となった行為を加害者自身が認めながらも「正当だから問題視されるいわれはない」と居直るケースも多い。加害者側が「変な言いがかりを付けられた自分たちこそが、人権侵害の被害者」などと騒ぐケースすらある。

 被害を訴えてももみ消されるようでは、子どもへの被害はなくならない。被害申告に対してきちんと対応する体制づくりも、同時に必要ではないだろうか。

(参考)
◎体罰は「即通報」…都教委、子ども向けにDVD(読売新聞 2014/5/10)