大阪市中学校給食「量が少ない」と不満の声

 橋下徹大阪市長が大々的に導入を宣言したものの、課題が続発している大阪市の中学校給食。これまで指摘されていた「弁当形式でおかずか冷たい。おいしくない」「異物混入」などに加えて、量が少なく中学生には足りないという課題も表面化している。

 朝日新聞2014年5月5日(ウェブ版)『大阪市の給食、量少なくブーイング 持ち込み可の学校も』が報じている。

 記事によると、大阪市北部の中学校では「量が少ない」という生徒からの不満を受け、校長は「ご飯類のみ」「保護者の事前申請」の条件付きで自宅からの追加食材の持ち込みを認めた。一方で別の中学校では「食中毒が起きた時の原因究明や責任所在が曖昧になる」として、持ち込みには慎重な態度をとっている。

 大阪市教委としては持ち込みの判断は学校の裁量でおこなうとして一律には禁止していないものの、否定的な対応をとっている。学校ごとに対応が違うという不満を生む余地も残している。

 大阪市の中学校では配送弁当を給食と称していることで、個人の量にあった調整が困難になっていることが、持ち込みを認めるかどうかという問題につながっている。これを解消するためには弁当方式ではなく、自校調理方式への切り替え、少なくとも親子調理方式もしくは配送センター方式への改善が求められる。

 一方で大阪市では、量の問題に加えて他にも多くの課題が指摘されたにもかかわらず、課題の改善にはほとんど目を向けず、「中学校給食導入当初は選択式で利用率が低迷したから、2014年度より全員給食を義務化して押し付ける」という対応をとった。これでは不満や課題が解消するどころか、拡大するだけである。

 中学校給食の導入そのものは積極的におこなうべきだとはいえども、導入すれば何でもいいというわけではなく、よりよい質のものへと向上させていく必要がある。