小樽商科大学学生飲酒死亡事故:遺族側と和解

 小樽商科大学1年だった男子学生が2012年、所属するアメリカンフットボール部の飲み会で急性アルコール中毒になり死亡した事故で、4月30日までに「大学や上級生側が責任を認めて謝罪し、再発防止策に取り組む」などの内容で、遺族側との和解が裁判外で成立した。

 事故は2012年5月に発生した。アメフト部では学内のグラウンドで新入生歓迎会が開かれ、酒が提供された。学生9人が急性アルコール中毒で病院に搬送され、この学生は17日後に死亡した。

 大学側は参加した部員の無期停学と部の解散の処分をしたものの、大学が設置した第三者委員会では飲酒強要を否定する報告書をまとめていた。

 遺族側は飲酒強要を否定した結果に不満を持ち、「息子は勝手に酒を飲んで死んだわけではない」と大学側に掛けあっていた。遺族側の主張を受けて再調査した結果、「心理的な飲酒強要があった」と認定された。

 大学での飲酒事故は近年問題化している。背景には飲酒強要などのアルハラ(アルコールハラスメント)の問題も指摘されている。啓発活動は進んでいるものの、依然として事故は絶えない。再発防止・事故の未然防止のためにも啓発活動を強めていくことが重要だといえる。

 またその一方で、大学という場の性格上、上から一方的に学生を抑えこむのではなく、関係者の合意を元にした自治を尊重する形での対策が望ましい。