品川いじめ自殺、両親が提訴

 東京都品川区立の小中一貫校で2012年、7年(中学校1年)の男子生徒が自殺し、背景に同級生からのいじめが指摘された問題で、生徒の両親が4月14日までに、品川区・東京都・当時の担任教諭・校長、いじめに関与したとされる同級生14人とその保護者を相手取り、東京地裁に民事提訴した。

 この生徒は2012年4月に入学したが、持ち物を壊されたり暴力を受けるなどのいじめを受けたという。また「ばい菌」などと呼ばれるなどもしたという。自殺後の区の第三者委員会の調査では、いじめが自殺の誘因となったと判断した。

 担任については、いじめアンケートや保護者からの相談でいじめを認識しながら放置したなどと指摘している。

品川区中学生自殺、「一連のいじめは自殺の誘因」と報告書(当ブログ2012年11月6日)

 報告書によると、生徒は入学直後、同じ小学校から進学した同級生の「(男子生徒は)キモイ、避けた方がいい」などの発言をきっかけにいじめられるようになった。2012年5月には「キモイ」「うざい」などの暴言も日常化し、シャープペンシルを壊されるなどもした。また特定の生徒から暴行を受けるようにもなった。報告書では、いじめに関与した生徒は他クラスの生徒を含む32人で、特に悪質な行為をしていたのは6人と判断している。

 担任教諭は5月の時点で異変に気づいたものの、学級活動での一般的な注意にとどまり、いじめた生徒の特定や個別指導など踏み込んだ対応を取らなかった。保護者は7月10日の三者面談の際に、生徒が同級生から「殺す」などと脅されたと担任教諭に訴えたが、それでも学校側は聞き流すだけで対処しなかった。学校側は「今時のいじられキャラの子どもではよくあること」かのように漠然と放置していた。

 自殺当日の2012年9月26日にも、この生徒は数人から囲まれて暴行を受けていたという。

 加害生徒の行為も悪質だし、学校側の対応のまずさも目立つ。こういうことを繰り返さないためにも、事実関係を明らかにしていくことを願う。

(参考)
◎品川中1自殺、両親が加害生徒らを提訴 「いじめ原因」(朝日新聞 2014/4/15)