「准保育士」構想に保護者団体が異議の要望書

 「保育園を考える親の会」など保護者らの団体は4月8日、政府の産業構想力会議が打ち出した「准保育士」資格の創設について、導入に反対する要望書を同会議事務局に提出した。

 保育士不足を背景に、子育て経験のある女性を主な対象として、簡易に資格取得できる「准保育士」資格を創設し、保育従事者を増やすという構想となっている。

 しかし専門家からは、過重労働や賃金面などの待遇悪化で有資格者が離職・転職する例が相次いでいることなどが保育士不足の根本的な要因となっていると指摘されている。「准保育士」を創設して簡易に参入しても、条件悪化に拍車をかける結果になる恐れもある。

 だいたい、子育て経験がある人間ならばだれでも保育分野で「即戦力」になるかのようにいうのは、保育の専門性を軽視した素人以下の発想である。

 保育の専門性を後退させかねない「准保育士」制度ではなく、保育士が専門職として力を発揮できる環境づくりが重要ではないだろうか。またこれは同時に、子どもの生活の場としての保育環境の向上、また保護者が安心して子どもを預けることができる保育所づくりとも一体のものである。

(参考)
◎准保育士制度:導入反対の要望書…保護者らの団体(毎日新聞 2014/4/8)