大阪府立大・市立大統合計画延期見通しに

 「大阪都構想」に関連して大阪府立大学・大阪市立大学の統合方針が進められてきた問題で、大阪府・大阪市の両議会で必要な議決が間に合わない見通しが濃厚になったとして、当初の目標時期としていた2016年春の統合を延期する見通しとなったことがわかった。

 大学統合方針については、現場からの要求や希望があがっていたわけではなく、政治主導で上から進められたという色合いが濃いものとなっている。
 卒業生など学校関係者からは統合に反対する声や、統合を疑問視する声があがっている。また統合には議会の議決を経る必要もあるが、議会でも「拙速に進めるべきではない」などとして慎重論が根強く、大阪市議会では2013年11月に関連議案が否決され、また市・府の両議会とも関連議案可決の見通しが立っていない。
 あくまでも延期であり、計画そのものが撤回されたわけではない。今後政治主導での統廃合計画が再燃する危険性もはらんでいる。
 現行計画は一度凍結や白紙化したうえで、関係者の意見を集約してから、関係者の多くから「統合の選択肢もある」と声があがった場合は改めて慎重に検討するのが筋であろう。関係者が希望していないのに、政治的意図からの統合先にありきでは、学問の府や自治の場である大学の運営上ふさわしくない。
(参考)
◎府市 大学統合を延期へ(NHKニュース 2014/4/6)