自民党の茂木敏充幹事長は2023年3月20日、記者団の質問に答える形で、自民党として小中学校給食の無償化を目指す方針をとりまとめ、政府に提案する方向を明らかにした。
少子化対策などが目的で、家庭の事情に関係なく支援する観点が必要だとしている。
給食無償化については、かねてから理論的な話としては、教育にかかる費用は無償化が望ましいという見解が長年出されていた。
近年になると、住民世論の反映などを受け、学校給食無償化を求める流れも前面に出るようになっていた。地方レベルでは、少子化対策や、コロナ問題での家計悪化を反映して、無償化に踏み出す自治体も出てくるようになった。
国政レベルでは、給食無償化の実現を掲げて訴える野党もいくつか出るようになっていたが、政府レベルでの無償化対応は現時点では実現していない。
政府与党が無償化を求める方針をまとめ、それを政府に提案するということになると、政府の動きにも大きな変化が現れることが予想される。
給食無償化の方針は、大歓迎である。