石川県野々市市生徒自殺、原因は「いじめ」:学校は「いじめ解消」と判断していた

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石川県野々市市立中学校1年だった女子生徒が2021年2月に自殺した問題を調査していた野々市市の調査委員会は2023年2月2日、「生徒へのいじめがあり、自殺の原因になった」とする調査報告書をまとめ、公表した。

経過

生徒は2020年9月頃から自殺直前の2021年2月にかけて、同じクラスの複数の女子生徒からのいじめを受けていたとされる。「学校に来るな」などの暴言、LINEで「ウザい」などと中傷されるなどがあったという。

生徒は学校側にいじめ被害を訴えたものの、学校側は教育委員会に対して「いじめは解消した」と報告した。その後も繰り返しいじめを訴えていたものの、対応されなかったと指摘した。

いじめ被害の訴えた繰り返しありながら、対応されず、重大な事態を招いたという指摘は、極めて重いものになっている。なぜそのようなことになったのか。

生徒の家族側は、報告書では「教員がいじめを見逃したことについての分析が十分ではない」として再調査を求めているという。再調査も含めて、学校側の当時の対応についてより詳細に検証することで、当該個別案件での家族側への対応にとどまらず、今後同種の事案への対応に反映させていくことが重要になると感じる。

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