校則で「防寒着原則禁止」?鹿児島市立高校

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毎日新聞2023年1月29日(ウェブ版)で『「先生はコート着てるのに…」 校則で着用を制限するワケ』とする記事を配信している。

「先生はコート着てるのに…」 校則で着用を制限するワケ(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 「コートなどの着用は認めない」――。列島を強い寒波が襲う中、一部の学校の校則で生徒の防寒着に制限を設けていることが、毎日新聞の情報公開請求で判明した。「ブラック校則」と呼ばれる学校での理不尽なルー

毎日新聞が鹿児島市教育委員会に対して、市立の高校での校則の情報公開請求をした。「防寒着禁止」とする校則があったとして、周辺情報の取材も加味して記事にしている。

ある高校では、校則でオーバー・ジャンパーコート類の着用は原則禁止とし、必要な場合は生徒指導部に異装許可を出すことになっているという。

記事によると、この高校周辺で2023年1月中旬に生徒に取材すると、「寒い」などと訴えたり、最寄りバス停で防寒着を脱いで学校に向かう姿が見られたという。

また別の高校では「男子のコート類着用は原則禁止」「女子のコートは学校指定のもののみ認める」と、規則に男女差を設けている事例もあった。

さらに、別の鹿児島県立高校の生徒も「自分の学校にも、防寒着禁止の校則がある」と訴えていることも紹介されている。

学校側への取材では、いずれの高校でも「校則は昔からあるものなので理由がわからない」「見直すことを検討している」などとしているという。

防寒着の原則禁止・着用には特別の許可を求めることも、また着用に男女差を設けることも、合理的な理由は見いだせない。こんなものを校則でしばり、生徒を規制するのは、人権にかかわることにもなってくる。鹿児島市の平均気温は、1月の平均で最低気温4~5度前後、最高気温12~13度前後と、コートなどの防寒着を着用することも検討することになるような気温である。それを防寒着なしでというのは、極めて問題なのではないかといえる。

理不尽な規定は、見直していくべきである。

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