千葉県柏市立中学校の特別支援学級で、担任の女性教諭が威圧的な指導を繰り返し、その様子を目撃した生徒2人が不登校に追い込まれていたことが、2022年12月29日までにわかった。
報道によると、事件は2021~22年度にかけて起きたという。
教諭は2021年度、受け持ちクラスで生徒に対して「座ってろ」「廊下にでていろ」などと怒鳴る、「どうせできないんだから、他の学校に行けば」などと生徒を馬鹿にするような発言をおこなうなど、生徒に威圧的な言動を繰り返していた。
その様子を目撃した女子生徒は2021年、自身が直接怒鳴られるなどしたわけではないとは言えども、教諭の態度を見聞きすることで強い恐怖感を感じて登校できなくなった。
また別の男子生徒も2021年、かねてから教諭への恐怖感を感じていたところに、教諭が別の生徒と取っ組み合いになるなどした様子を目撃して恐怖感を感じ、登校できなくなった。
学校側は教諭に対して指導をおこない、2022年度には教諭をこのクラスの担当から外した。このことで2人の生徒は登校できるようになった。しかし2人の教室と、教諭の教室が隣同士に配置されていたことで、教諭の大声が2人の教室にも聞こえる状態になり、2人は再び通えなくなった。
2022年2学期には、学校側が教室の配置を変更し、2人の教室と教諭の教室を離れた位置へと変更した。このことで生徒の教室には教諭の声が聞こえなくなり、登校を再開できるようになったという。
大声を出して威圧するなどの「指導」は、直接の対象となった生徒だけでなく、その様子を見聞きした第三者にとっても負の影響を及ぼしかねないものである。このような威圧的な行為によって悪影響を与えるなど、あってはならないことである。再発防止が求められる。