熊本工業高校生徒自殺:部活動上級生からの「シメ」あった?

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熊本県立熊本工業高校1年の生徒が2022年10月に自殺した事案で、生徒が所属していた部活動では「シメ」と呼ばれる上級生から下級生への制裁が横行していたことが指摘されている。

事件の経過

生徒は2022年10月23日に自殺した。熊本県教委は生徒の自殺事案を公表したが、性別や所属していた部活動については「家族の意向」として非公表としている。

生徒は「部活動での人間関係に悩んでいた」と指摘されていた。学校側は「いじめではない」として対応したものの、熊本県教委は「いじめの可能性も捨てきれない」として第三者委員会を設置する方針を決めている。

この事案に関連して、部活動で「シメ」があったとして、学校がその事実関係を把握していたが熊本県教委には伝えていなかったことも明らかになった。

自殺を受け、学校側が2022年11月8日に開いた保護者説明会では、出席した保護者から「部活動内で“シメ”と呼ばれる後輩への厳しい指導がおこなわれている」と指摘されていた。学校側は「シメ」を「悪い伝統が残っていたのであれば、改善を図るための取り組みを進めたい」と弁明した。

熊本県教委は「シメ」の情報を得て、「シメ」の実態についても調査対象にすることを検討している。

自殺した生徒と同じ部活動に所属していた同学年の生徒が、「シメ」の実態について、NHKニュース(2022年11月11日)で証言している。それによると、当該部活動では上下関係が厳しく、上級生が下級生を正座させたり、部活動と直接関係ない内容での叱責・罵倒が続くなどの状況があるとしている。

取材に応じた生徒は、「自殺した生徒は、日常的に上級生から『シメ』を受けていた」「『シメ』は先輩の機嫌でおこなわれる。『シメ』を苦にして人間関係に悩む人はたくさんいる。休部や退部に追い込まれた生徒もいる」「顧問教員もこのことを知っていたはずだ」「自殺した生徒は1年の部員のリーダー的な存在で、このようなことになったことがショックで、力になれずに悔しい」と訴えている。

いじめ・人権侵害の疑い

証言をもとに考えれば、「シメ」は「指導と称したいじめ行為、パワハラ」というべきものであり、人権侵害であるということになる。このようなことが長期間続いていた、しかも学校側は見て見ぬふりをしていたというのなら、とんでもないことである。

「シメ」の実態も含め、部活動内の人間関係がいじめの温床になっていた可能性も捨てきれないということになる。まずは、客観的かつ公正な立場で、実態を解明していくことが必要ではないか。

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