「教師のいじめ」調査アンケート趣旨説明で校長「教員を守るため」:仙台市

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仙台市立中学校で2021年度、教諭が生徒に対して身体的特徴を揶揄するような暴言を吐いて当該生徒が不登校に追い込まれた事件に関連して、学校側が生徒にアンケート調査を実施した際、校長がアンケート実施目的について「教員を守るため」と生徒に説明をおこなっていたことが、2022年10月4日にわかった。

同日の仙台市議会で質疑されたという。

この案件では、2021年4月、生まれつき足に障害を抱えている生徒に対して、部活動顧問教諭が生徒の足の動きをあざ笑うような形で、「人間の足ではない」などと罵倒したことなどが指摘されている。生徒は暴言を苦にして体調を崩し、不登校になった。

この事件の調査の際に、校長が説明をおこなったとき、「教員を守る」発言が出たとされる。この発言によって、調査内容を誘導するような効果が生まれたのではないかと疑う声も出て再調査の必要性も指摘された。

仙台市教育委員会は発言内容を認めた上で、「教諭の今後を心配した生徒がおり、正直に記載してもらいたいとの趣旨だった。誤解を招く恐れがあった」とした。一方で事案の再調査については、必要がないという見解を示した。

この案件では、生徒が在籍するクラスで、学級標語として「(教諭の)悪いうわさを吹き飛ばそう」とするな内容が、事案発生直後の5月から夏休み明けまでの数ヶ月間にわたって掲示されていたという別件の問題も明らかになっている。掲示そのものは別の生徒のいたずらだったということだが、学校側が気づいていながら長期間放置されていた形にもなった。

元々の事件も、差別的なものだとも受け取れる内容でもあり、極めて重大な問題である。またそれと同時に、加害教諭を擁護し被害生徒をさらに追い詰めて二次被害を与えるようなことも起きていることは、看過できない案件である。学校ぐるみでのいじめではないかと思われる。

「正直に記載してもらいたいという趣旨」というなら、「教員を守る」という発言とは相容れないと感じる。

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