別室登校の生徒、外部から教室を施錠する措置:北海道旭川市

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北海道旭川市立中学校で2017年、別室登校状態になっていた当時1年の女子生徒に対して、教室の外から鍵をかけるなどの対応を取っていたことがわかった。旭川市議会で市議が議会質問でとりあげ、明らかになった。

質問した市議によると、生徒は「心理的な監禁状態だった」と訴えているとされる。教育委員会の答弁では、学校側は「適切とは言えない指導だった」として謝罪したものの、施錠したドアは1ヶ所だけでほかのドアは開けていたとして、監禁という指摘はあたらないとした。

経過

報道によると、事件の経過は以下のようになっているとされる。

当該女子生徒は2017年4月の入学直後、男子生徒からからかわれるなどして、「怖くて学校に行けない」と訴えた。

学校側は男子生徒を指導したうえで、女子生徒については別室指導をおこなうことにした。

その際に学校側は、「ほかの生徒が勝手に教室のドアを開けるいたずらが頻発していた」として、トラブル回避として、教員が不在の間は女子生徒のいる教室のドアに外から南京錠をかける措置をとった。約10回にわたり、各1時間前後そのような措置になったとされる。

この措置について、女子生徒側は「教師が一方的に鍵をかけていった。心理的な監禁状態だ」と訴えた。教室には複数箇所のドアがあり、別のドアには施錠されていなかったものの、当該女子生徒は「別のドアの外には人がいて、自由に出入りできない状態だった」とされる。

一方で学校側は「施錠は生徒本人の了承を取った」「施錠したのは事実だが、生徒側の主張よりは回数が少なく、また時間も短かった」として、一部食い違いを見せている。

詳細については食い違いがあるものの、少なくとも、外部から施錠するような扱いは生徒に心理的圧力を与えかねないもので、不適切ではないかと考えられる。指導のあり方については詳細に検証されるべきだと感じる。

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