眉毛を整えていた「校則違反」で別室指導の事案:福岡県久留米市

福岡県久留米市立中学校で、「眉毛を整えていた校則違反」として、女子生徒が数日間の別室指導を受けた事案があったと、2022年7月に報じられている。

報道によると、この女子生徒は2022年4月、学校側がおこなった頭髪検査で「眉毛を整えている」などとして指導対象となり、その後3日間にわたって別室登校を命じられたとしている。別室では、眉毛を整えたことへの反省文を書かされ、自習課題を渡されたとされる。

校則では「眉毛を剃るなどは禁止」とされていた一方で、当該女子生徒はそこまで極端なものではなく、眉周辺のムダ毛などを整えていた程度だったとされる。

また別の日には、この女子生徒がポニーテールの髪型をしていると、教師から「はねた髪の毛が後ろの人の目に入る可能性がある」とする指導を受けたという。

これらのことについては、事情を把握した市議会議員が議会質問で取り上げている。議会では、以下のようなやりとりがあったという。

市議:「まゆ毛をそろえて、何がいけないのか。しかも、教室に入れず、別室での指導です。別室に入れば、まゆ毛が生えてくるのか。このまゆ毛の校則が、合理的範囲には当たらないと思いますが、見解を伺います」
市教委担当者:「発達段階の子どもたちがまゆや髪型ばかりに気を取られ、肝心の学習や生活がおろそかになることを、心配したものではなかろうかと思います」

市教委はマスコミ取材に対しては「個別の事案については差し控えるが、一般論として、合理的な校則の見直しを進める」とした。

これは行き過ぎた指導と言える。テレビで放送された映像を見ても、女子生徒の眉毛やポニーテールの様子が映されているが、いずれも通常の範囲であり、学校側が指導して規制に値するようなものではないように見受けられる。

そもそも、眉毛や髪型などの身だしなみについては、個人の裁量に属するものである。ポニーテールに至っては、もはや言いがかりの域ではないかとも受け取れる。

校則を笠に着ての「学校から当該生徒へのいじめ」のような形にも受け取れると、厳しく批判されてもやむを得ない。少なくとも、校則を盾に生徒への人権侵害にもなりうる行為があったことは容認できることではなく、運用の見直しと再発防止の措置をとるべきではないか。

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