いじめ・不登校状態の生徒自殺 市長が報告書受け取り拒否:大阪府泉南市

Diamond Onlineが2022年7月12日、『大阪・泉南市でいじめ受けた中1生徒が自殺、市長が報告書「受け取り拒否」の怪』の記事を配信している。

大阪・泉南市でいじめ受けた中1生徒が自殺、市長が報告書「受け取り拒否」の怪
2022年3月、大阪府泉南市で中学1年生(当時)の少年が自殺した。母親の手記には、少年が同級生から「少年院帰り」などとからかわれ、担任に助けを求めたことや、教員が「誰が言ったか分かるまで学校側は指導しない」といった趣旨の発言をしたことなどが記されている。この問題の真相を究明すべく、泉南市長の附属機関「泉南市子どもの権利...

記事によると、大阪府泉南市立中学校1年だった男子生徒が2022年3月に自殺し、背後には小学校時代の担任の不適切言動に発した不登校状態と、進学した中学校での同級生からのいじめ・中学校側の不適切対応があったと指摘されている。

その事案について、泉南市の附属機関「泉南市子どもの権利条例委員会」が「子どもの権利条例」に基づく検証をおこない調査報告書をまとめたものの、山本優真泉南市長(維新系。2022年4月に初当選し5月に就任。「全国最年少市長」にもあたる)が受け取りを拒否する異例の事態になったと指摘されている。

事件の経過

記事によると、当該生徒をめぐる状況は、以下のような経過をたどっているという。

生徒は小学校時代、担任教諭からの暴力的指導によって不登校状態になった。小学校の担任教諭は、欠席する生徒の自宅訪問をし、ドア越しに手を引っぱる、「生徒が抵抗した」として背負い投げなどをする、手に持っていた封筒で生徒の頭を叩く、などの行為をおこなった。このことで事態が悪化したともされる。母親が教師の暴力的行為に抗議したが、教師は「たたくなんて、コミュニケーションの一環ですよ」などと居直ったという。

当該生徒は地元の中学校に進学した。しかし中学校では同級生から、小学校時代の不登校を理由に侮蔑的な暴言を吐かれるなどのいじめを受けた。中学校の担任教諭に被害を訴えたが、「誰が言ったのか特定できないから指導できない」などの対応を取ったとされる。また生徒は、中学校の担任教諭に対して、自分が小学校時代に不登校になった理由(小学校時代の担任教師の暴力的対応)を教室で説明してほしいと訴えたが、担任教諭はそれを拒否した。

そのことで生徒は、中学校の教師への不信感をつのらせ、中学校でも2021年10月以降不登校になった。

2022年3月18日、生徒は家を出たまま帰ってこないとして警察に捜索願が出され、翌3月19日に生徒の遺体が見つかったという。

泉南市子どもの権利条例委員会が調査をおこなったが、市長は最終報告書の受け取りを拒否した。市によると「市教育委員会から『内容に法的な問題があるのではないか』という疑念が出され、市長がそれを受け入れて、受け取らないように指示した」という説明をおこなっている。

泉南市子どもの権利条例委員会は2022年7月8日付で、報告書の全文を公開したとされる。

対応に問題があるのでは

記事の内容からの感想にはなるが、この記事の指摘通りならば、小中学校の対応にも問題があるし、報告書受け取りを拒否した市の対応にも疑問を感じる。

不登校状態になっている児童生徒に対して、家に押しかけて暴力的な行為を繰り返すなどといった小学校時代の担任教師の行為は、事態を悪化させるだけの行為である。不登校の対応としてもどれだけ時代遅れの異様なものなのか。

また中学校の担任教師の対応についても、いじめ被害を訴えているにもかかわらず対応しないとも受け取れるようなものであり、極めてまずいものだと感じる。

この事案は、もっと詳細に検証されるべきではないか。

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