指導に「体罰」と苦情が出た教師、当該児童を名指しし自身への調査経過をクラスで話す

名古屋市教育委員会は2022年5月26日、「自身の指導に対して、『体罰』ではないかと保護者が苦情を入れたことを受け、ホームルームで当該児童を名指しする形で話したのは、市教委の内規に反する」として、名古屋市立小学校の女性教諭(59)を減給10分の1・3ヶ月の懲戒処分にした。

事件の経過

教諭は2021年度に担任していたクラスで、児童を立たせるなどの指導をおこなったとされる。

このことについて児童の保護者が、教諭の行為は「体罰」にあたるのではないかと学校に苦情を申し出て、調査がおこなわれた。名古屋市教育委員会は調査の結果、教諭の行為は「配慮を欠いたもの」とした一方で「体罰」とまではいえないと判断した。

これに対して教諭は、この児童を名指しする形で、自身が「体罰」での調査対象になっていることを、受け持ちクラスの「朝の会」で話した。

学校側が事態を把握し、調査内容などを児童生徒などの前で話すことは名古屋市教委の内規に違反しているとして注意をおこなった。しかし教諭は後日、調査結果が出て自身の行為が「体罰」ではないとされたことについても、児童の前で話した。

名古屋市教育委員会は内規違反として処分をおこなった。

一方で教諭は、「教育上必要だった」などと主張し、反省の弁などは述べていないとされる。

これは、内規違反などというレベルの話ではなく、児童へのいじめにつながりかねない感情的な報復行為であるとも感じる。

当該案件ではたまたま認定が見送られたものの、児童を立たせるなどの指導は、一般的にいえば、外形的には「体罰」と判断されうる行為である。それに対して児童を名指しする形でそのような話を児童の前でおこなうと、「自身の行為は正当である。被害児童と保護者がおかしなことを言って陥れた」かのように主張して児童側に圧力をかける報復行為だとも受け止められてもおかしくない状況になる。

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