児童を約1年半にわたり別室指導:大阪市立小学校

大阪市立小学校6年(2022年度時点)の児童に対し、学校側が約1年半にわたり、所属する学級から隔離して別室で授業を受けさせるなどしていたことが、2022年5月19日までにわかった。

事件の経過

報道によると、事件の経過は大筋で以下のようになっているという。

児童は小学校2年だった頃、特定の同級生からいじめを受け、授業中に落ち着かないなど精神的に不安定な状態になったという。

当該校は1学年1学級の単学級校でもあり、加害児童と別のクラスにすることもできないという背景があった。学校側は当該児童側と保護者に対し、特別支援学級への転籍を求めたとされる。しかし保護者が疑問を呈したことで、特別支援学級への転籍は見送られた。

その後学校側は、児童が4年だった2020年10月から約1年半にわたり、この児童を別室で個別指導する扱いとした。しかし学校側はその事実を保護者側に伝えていなかった。学校側はこのことについて「保護者に電話連絡を試みたがつながらなかった」としている。

児童が6年進級後、保護者が事態を把握して問い合わせたことで、一連の経過が発覚した。

学習支援員の暴力事件も

また児童が3年だった2019年には、大阪市教育委員会から学校に派遣された非常勤嘱託の学習支援員(60代男性)が、当該児童に暴力行為を加えていたことも明らかになった。児童は職員室で、教頭と話をしていた。そこに支援員が現れ、「児童が問題行動をした」と決めつけて馬乗りになって殴る蹴るなどした。教頭や校長が目撃して制止しようとしたが、支援員は「僕が指導しているから、教頭先生は黙っといてください」などと言い放って暴行を続けたとされる。

大阪市教育委員会は事態を把握しながら、非常勤職員の行為でありまた当該人物が退職したことなどを理由に、事件を公表していなかった。支援員は書類送検されたものの、不起訴処分になったとされる。

学校の対応に疑問

この間の学校側の対応は、報道から読み取れる範囲だと、「いじめ被害者を放置し、厄介者・面倒扱いして隔離した」とも受け取られてもおかしくないような状態になっている。これでは、学校ぐるみでのいじめということにもなってしまう。

報道の範囲だけでははっきりしない部分もあるが、こんな対応でよかったのだろうか、もっとほかに対応の方法があったのではないかという印象も受ける。

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