熊本県八代市の私立秀岳館高校のサッカー部で2022年4月、コーチが部員に暴行を加えたとして、インターネット上で動画が拡散された。
この動画に関連して、暴力被害に遭ったとする部員本人やサッカー部キャプテンなどが2022年4月22日、サッカー部公式のSNSで、実名・顔出しの動画をアップした。生徒らは騒動に言及して「自分が悪い」(被害に遭ったとされる部員)、「誹謗中傷を受け、それによりサッカー部は苦しんでいます」(サッカー部キャプテン)などとした。
このことで動画を見た人からは、生徒の行為に対してではなく、学校側が生徒にこのようなことをさせた体質を問題視する以下のような見解が出ているという。
「被害者が謝罪を強要され、加害者が一歩も表に出てこないの怖すぎだろ」
「まともな判断が出来る大人はこの組織に居ないのかな?」
「新しいタイプの教育虐待だなぁ」
「学校が正式に発表するなら分かるがこれ、誰の指示?これはいかんと思うぞ」
「大人の不祥事の火消しのために子供を盾にするとかろくでもねえなこの学校」

事件の経過
ネット上にアップされた動画は、2022年4月20日に発生した事件だとされる。男性コーチが部員を後ろ向きに立たせ、蹴りを入れるなどした。別の動画では同じコーチが、別の生徒を殴りつけるなどしたという。
学校側は2022年4月22日、サッカー部のホームページで「お騒がせしています」「詳細は調査中」などとする第一報的・抽象的なコメントを出したのみにとどまり、校長やサッカー部の監督以下関係者は記者発表や取材などを通じての詳細な見解は出していないとされる。
生徒らの動画はこのタイミングで出たことになる。
サッカー部の部員は、暴行を受けた被害者であり、謝る必要も理由もない。またサッカー部の活動に混乱を持ち込んだのは、コーチの暴力行為ではないか。それを生徒たちを矢面に立たせて謝らせるようにもっていったという圧力があったのではないかと、強い違和感を感じる。