教科書展示会アンケート不開示は「違法」:奈良地裁判決

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教科書展示会での来場者アンケートが「黒塗り」で開示されたことを不服として、奈良市民が奈良市を相手取って訴えた訴訟で、奈良地裁は2022年4月7日、原告側の訴えを全面的に認め、不開示は違法だとして開示を命じる判決を下した。

この案件は、奈良市の教科書展示会での来場者アンケートの情報公開請求を求めた市民に対して、奈良市が2019年以降、ほとんど黒塗りの状態で開示することを決定したというものである。当該アンケートは、2018年以前は開示されていたという。不服審査請求を求めたが認められなかったことで提訴していた。

奈良市はこの措置について、「内容や筆跡から、アンケートに回答した個人を特定できるおそれがある」「特定できなくても個人の利益を侵害するおそれがある」「調査・研究に支障をきたすおそれがある」などということを理由とした。

しかし原告側は、教科書展示会は誰でも参加できること、アンケートは匿名・任意でおこなわれることで個人特定は困難であること、過去の開示により個人の利益や研究への支障の事例はないことを挙げて、反論した。

教科書展示会のアンケート内容については、内容までは黒塗りにして伏せる必要もない。匿名でのアンケートであり、また細かい個人情報なども記載させるわけではないので、個人特定などは明らかに困難である。

全面勝訴の判決が出たのは当然であると感じるとともに、喜ばしいことである。

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