「こども本の森 神戸」が開館

建築家の安藤忠雄氏が設計し神戸市に寄贈した児童図書館「こども本の森 神戸」が、2022年3月25日に神戸市中央区に開館した。

「こども本の森 神戸」では、同様のコンセプトで大阪市に開館した「こども本の森 中之島」と同様、大きな吹き抜けの壁一面に図書を天井まで配架するなどしている。これについては、「地震などの際に落下の不安がある」「高い場所に配架すると、手に取って読むことができない」などとする問題が指摘されている。

神戸市は「書架は作り付けにして、地震の際の書架転倒のリスクをなくしている」「高い場所に配架する本は、表紙が見えるように1冊ずつ配置する。落下対策として特製の設置台を設計して書籍を設置台に据え付ける。展示台を書架に固定し、阪神・淡路大震災と同レベルの地震の揺れでも落ちないようにする」などとしたという。

高所に本棚、落下対策は?「こども本の森 神戸」
神戸新聞2022年1月15日付に特集記事『地震で落ちてこない? 8メートルの本棚にずらり2万5千冊 今春オープン「こども本の森神戸」』が掲載されている。 神戸市・三宮の東遊園地に2022年春開館予定の児童図書館「こども本の森 神戸」。...

開館初日は市内の幼稚園児・保育園児が招待され、こどもたちが本を読んでいた。その様子をテレビ局や新聞社が取材していた。

NHKニュースでは、招待された園児が、高い場所に配架された本を指さし「これどうやって取るの?なんでこんなの作ったの?」と話している様子が放映された。

映像ではその後、館員が園児に近づいて「読みたい本があったらお姉さん(館員)に言ってくれたら探すよ」と声をかけて、館員が本をとって園児に渡したという流れにはなっている。

しかし、子どもが読みたい本を手に取って読めない状況が出るというのが、図書館の機能としてはよいものなのか。そういう根本的な疑問は解決されていないということになる。

子どもが手に取って本を読めるようなコンセプトで設計されたとしているが、こういうのでよいのだろうか。

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