保護者から市教委へのいじめ相談、「学校側に伏せてほしい」求めたのに学校側に漏洩

兵庫県西宮市立小学校でのいじめ案件を保護者から相談された西宮市教育委員会が、保護者から「相談の事実は学校には伏せてほしい」と要望を受けその場では同意したにもかかわらず、内部の引き継ぎミスで学校側に相談内容が漏れていたことが、2022年2月28日までにわかった。

経過

西宮市立小学校6年の男子児童が、クラスの児童28人中26人から、悪口を言われる、この児童が触れたものを「汚い」などとして消毒液で拭かれるなどのいじめを受けていたことが、2021年10月に発覚した。当該児童は不眠や幻聴などの症状を訴え、登校できない状態になり、西宮市教委が重大事態として対応している。

保護者は2021年10月、「学校の対応に疑問を持った」として、西宮市教委の窓口に電話で相談をおこなった。保護者は対応した職員に対して、「相談をしたことは、学校には伏せてほしい」と要望した。職員はそれに応じると約束した上で相談をおこなった。

しかし電話で対応した職員と、ほかの職員との間で引き継ぎに問題があり、別の指導主事がその日のうちに相談内容を学校側に伝えていた。電話応対した職員は、保護者の意向を認識していたとしたものの、指導主事は「引き継ぎの際、保護者の秘匿の意向を聞いたかどうかは覚えていない」などとした。

保護者は2021年11月に相談内容が漏れていたことに気づき、「相談内容が漏れた後、学校側の態度が硬化した」と認識しているという。

西宮市教委は、「引き継ぎミスはお詫びする」とした上で、「相談内容の漏洩によって学校側の対応が変化したことはなく、引き続き調査を対応をおこなう」としている。

いじめへの対応については、被害者側の意向や要望も踏まえた上で、ていねいにおこなっていかなければならない。対応・調査に不信感を抱かせるようなことでは、不要にこじらせることにもつながりかねない。

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