中学校夜間学級存続を求める署名を提出:大阪市

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大阪市で中学校夜間学級(夜間中学)2校を統合する構想が浮上している。

これに対して近畿夜間中学校生徒会連合会や夜間中学の同窓会などが2022年2月24日、存続を求める4万3093筆の署名を大阪市教育委員会に提出した。

署名を提出した在校生や卒業生は、「身体的な事情から今の学校では通えても、新しい学校は遠くて通えなくなる」「なくすと教育弱者、教育難民が生まれる。夜間中学を減らすのではなく、新設校と既存校をあわせて充実してほしい」などと訴えた。

夜間学級統廃合の背景

大阪市では中学校夜間学級を市内に4校設置している。

大阪市では天王寺中学校(天王寺区)・文の里中学校(阿倍野区)の夜間学級2校を統合し、2024年度に旧日東小学校(浪速区)の校舎を転用して設置する予定の不登校特例校に夜間学級を併設する構想を打ち出している。統合時点で在籍する生徒は、新校の夜間学級に移って学習する扱いを検討している。

統廃合構想の背景には、来日外国人生徒が増加する一方で、日本語指導をおこなう教員の不足の状況などが生じ、教員配置や指導体制の「効率化」などがあるとしている。

大阪市は統廃合については「決定ではなく選択肢のひとつ」としている。その一方で、すでに両校の夜間学級で説明会を実施し、生徒一人一人に対して新校の夜間学級に通学する意思の有無を確認しているとも報じられている。

生徒らは統廃合計画に疑問を持ち、統廃合反対を求める署名を集めていた。

大阪市立中学校夜間学級統廃合構想、生徒らが反対署名集める
大阪市教育委員会が、市立中学校夜間学級2校の統廃合計画を検討している。 これに対して2校の在校生や近隣の夜間学級在籍者らが反対を訴える署名活動をおこなっていると報じられた。産経新聞2021年12月18日『「大切な学びの場を奪わないで」...

通学距離の問題、生徒の身体的その他の事情の問題などを考えると、距離的には2-3km程度遠くなるとはいえども、その距離が大きな困難としてのしかかってきて通学に支障をきたすことにもなりかねない。また入学希望者も遠い場所だと通えないと断念せざるを得ない状況に追い込まれることもありうる。学びの場の保障という意味では、地図上や書類上だけの「効率」だけの対応ではなく、生徒の置かれた現状に寄り添ってよりよい方策を検討していくという姿勢が重要なのではないのだろうか。

大阪市教委は、署名で寄せられた声を重く受け止め、実態に沿った対応をおこなってほしいと願う。

(参考)
◎「夜間中学をつぶさないで」 山田洋次監督も署名 大阪市教委に提出(産経新聞 2022/2/24)
◎夜間中学、増えるネパール人 大阪、「口コミ」広がり日本語学ぶ場に(朝日新聞 2022/2/23)

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