東京都立高校入試「スピーキングテスト」に懸念

東京都立高校入試で導入される予定の英語「スピーキングテスト」。そのやり方に関係者から懸念が出されている。

「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J:English Speaking Achievement Test for Junior High School Students)」は2022年度より、東京都内の公立中学校3年の全生徒を対象に、11月に実施することにしている。外部業者の採点を経て1月には結果を返送し、調査書(いわゆる内申点)に加算する形で、当日のペーパーテストとも合計で判定することになっている。

スピーキングテストについては、採点の公正性が図られるのかという疑問が指摘されている。校内の試験でも、複数の担当者で採点基準をすりあわせるのに詳細な協議が必要となっているのに、東京都全体で約8万人の生徒が受験し採点者も多数になる状況で、統一した基準での採点基準のすりあわせは不可能ではないかと指摘された。

スピーキング対策をおこなっている塾などを活用できるかなどといった家庭の経済状況によって、有利さに差が出かねないことも指摘されている。また吃音などを抱える生徒には不利になりかねないことなども指摘された。

英語教員や英語研究者・英語教育研究者などの専門家、また吃音当事者団体などからはは、スピーキングテストへの懸念をだし、中止や合理的配慮などを求める声明を出しているという。

スピーキングテストについては、大学入学共通テストで一時取り沙汰されてその後正式に導入断念された「数学や国語での記述式問題導入と、採点の公平性への懸念」「英語の外部試験での判定」などと酷似した問題が生じることになる。

このようなものは、公正性に疑念が出る。またスピーキングテストの結果がいわゆる内申点に占める割合も大きくなるということで、そのことも懸念が示されているという。

問題が大きいと指摘されているものを、わざわざ導入する必要があるのだろうか。

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