共通テスト試験流出、「関与した」という受験生が警察に出頭

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大学入学共通テストの「世界史B」の試験問題が試験時間中に外部に送信された問題で、2022年1月27日、19歳の女子受験生が家族に付き添われて香川県内の警察署に出頭したというニュースが流れた。

事件の経過

この事件は、家庭教師の仲介サイトで「高校2年の女子生徒」を名乗る依頼者が、「家庭教師の依頼を考えている。まず体験授業として、教科の実力をみたいので問題を解いてほしい。その結果次第で正式に依頼するかを検討する。1月15日午前11時に世界史の問題、同日午後1時に国語の問題を送信するので、その日程でお願いします」という趣旨で、複数の家庭教師希望の学生に接触した。報道などを総合すると、東大生や京大生など少なくとも5人の学生が「依頼者からの接触を受けた」とされる。

2人の学生が世界史の「体験授業」の依頼に応じ、画像で送信された世界史の問題を解答して約30分後に返信した。その後、午後から国語の問題を送ると依頼者から連絡があったが、「予備校が共通テストと同時刻、同じタイムスケジュールで実施する模擬試験のカンニングかもしれない」と不審を感じた学生らが詳細を問い合わせると、依頼者から「キャンセルする」と連絡があったのを最後に連絡が取れなくなった。

また別の1人の学生は、世界史の「体験授業」の依頼は受けなかったものの、午後からの国語の依頼と、1月16日に指定された数学や化学の依頼を受けることにして準備していた。しかし国語の問題を送信すると指定された時刻の直前に依頼者から「キャンセルする」と連絡があり、その後依頼者と音信不通となったという。

また打診を受けたものの、「日程の都合が合わない」などとして最終的には依頼を受けなかった学生も少なくとも2人いた。

実際に世界史の問題を解いた学生や、国語の依頼を受けた学生が、依頼者の態度に不審を感じて仲介サイトの運営会社に連絡した。運営会社は当該依頼者を強制退会処分にしたという。その後世界史の問題が共通テストの問題だったことに気づいた学生は、大学入試センターや文部科学省にも届け出た。

大学入試センターが警察に相談し、警察が捜査していた。

大学入試センターが警察からの照会を受け、依頼者がサイト上で名乗っていた名前と50万人近い受験生の氏名を照合したが、同姓同名の受験生はいなかったとして、依頼者はサイト上で偽名を使用したとみられている。

2022年1月26日にこの問題がマスコミで大きく報道された。

出頭した受験生は「ニュースで報じられている件は自分がやった」と申し出て、「大阪府内の試験場で受験した」「スマートフォンを上着の袖に隠して撮影した。一人でやった」「大阪府内の大学に在学しながらほかの大学に入り直すことを目指していた『仮面浪人』で受験したが、成績が思うように伸びなかったことに悩んでいて、魔が差した」「報道を見てとんでもないことをしたと思った」などと話したという。

詳細はこれから明らかになっていくのであろうが、個人的なカンニング事件だとしても、またもっとほかの背景があるとしても、このような不正は決してあってはいけない。

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