埼玉県川口市いじめ不登校訴訟、市が控訴断念表明

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埼玉県川口市立中学校在学中にいじめを受けて不登校になったとして、被害生徒が川口市を相手取って訴えた訴訟で、川口市は2021年12月24日、市に約55万円の損害賠償を命じた一審さいたま地裁判決(2021年12月15日)に対して控訴を断念する方針を明らかにした。

いじめ事件の経過

このいじめ案件では、2015年に市立中学校に入学した男子生徒が、2年だった2016年に所属していたサッカー部でSNSでの中傷などのいじめを受け、さらに顧問教諭から暴力行為・いわゆる「体罰」を受けたことも重なり、不登校に追い込まれたと訴えたものである。

市の第三者委員会はいじめや顧問教諭の「体罰」を認定していた。しかし被害生徒が提訴すると、市は「報告書は法律上のいじめかどうかを認めたもので、賠償責任はない」などとして争っていた。

またこの事案に関連して、市教委が不適切対応を繰り返していたとも指摘された。

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さいたま地裁判決では、いじめや顧問教諭の行為を認定した上で、学校側が調査をおこなわなかったこと、校長が「いじめはなかった」と発言したこと、学校側がいじめを重大事態として扱わなかったことなどは、職務上の義務違反にあたると指摘した。市教委が実態調査をおこなわなかったこと、教諭の「体罰」は違法だと指摘した。

訴訟手続きの上では控訴断念ということにはなるが、このような対応を繰り返してはいけない。いじめ事案については、被害者当事者の立場に立って対応すべきである。

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