2013年の熊本県立高校いじめ自殺、被害者の母親が新聞取材で心境話す

熊本日日新聞2021年12月5日付に記事『裁判勝訴も「謝罪もなく」悲しみ いじめ苦に自殺の女子高生の母 熊本』が掲載された。

熊本県立高校の女子生徒が同級生からのいじめを受けて自殺した事件で、生徒の母親にインタビューしている。

熊本県立高校でのいじめ自殺事件はここ10年ほどでも複数件が報道されているが、この案件は、2013年に熊本市内の県立高校で発生したものである。

2013年4月に県内の遠隔地から熊本市内の高校に進学し、学校併設の生徒寮に入寮した当時1年の女子生徒は、寮の同学年の生徒からいじめを受け、2013年8月の夏休み中に自殺した。

暴言やものを隠される、LINEで中傷されるなどの行為があったとされ、学校側の指導も不十分だったと指摘された。生徒の母親が加害生徒と熊本県を相手取って提訴し、2020年7月に福岡高裁で、寮監の教諭がいじめを「単なる喧嘩」と扱って組織的な情報共有をしなかったことなどの対応が不適切だったとして、学校側の責任を認める判決が確定した。

熊本県立高校LINEいじめ自殺事件
熊本県立高校1年だった女子生徒が2013年に自殺し、背景に同級生の女子生徒からのいじめがあったと指摘された問題。LINEでの中傷など「ネットいじめ」もあったと指摘された。経過女子生徒は2013年4月、熊本市内の熊本県立高校に進学した。県内の

記事によると、生徒の父親は自殺事案発生後に他界し、母親は生徒の妹・弟を育てながら裁判に臨んだという。学校側がいじめを「単なるけんか」と主張したことには、思い出すたびに心が痛むとしている。「いじめはたくさんの人を傷つけることを想像してほしい。教職員は不都合な事実を隠さないでほしい」と訴えた。

判決確定後、加害生徒や当時の学校関係者は謝罪などに来たことはなく、県教委を通じて面会を求めても複数回にわたって拒否されたとしている。

裁判の上では勝訴の形にはなっているが、関係者の苦しみは続いているということにもなる。いじめが発生しても早期のうちに対応することで被害を最小限に抑えることや、認知した場合でも被害者の視点に立って事実に向き合うことが強く求められている。

タイトルとURLをコピーしました