愛知県同級生殺害、加害生徒が「被害生徒からいじめられた」訴え

愛知県弥富市教育委員会は2021年11月29日、市立中学校3年男子生徒が同級生の男子生徒を殺害した事件について、加害生徒が「被害生徒からいじめられた」と訴えるいじめアンケートがあったことを明らかにした。

殺害事件は2021年11月24日朝に同校校内で発生した。加害生徒が被害生徒を廊下に呼び出し、刃物で刺したとされるものである。加害生徒は警察の捜査に対して「被害生徒から嫌なことをされた」と供述したとされ、被害生徒からされた行為の一部を「いじめ」だと訴えているとも報道されている。

愛知県同級生刺殺事件「いじめられていた」と供述
愛知県弥富市立十四山中学校で2021年11月24日朝、3年の男子生徒が同級生の男子生徒を包丁で刺して死亡させる事件が発生した。 加害生徒は逮捕されたが、「相手の生徒からいじめられていた」と警察に話しているとも報じられている。一方で学校...

学校側は当初は、いじめは把握していないとしていた。しかし、加害生徒と被害生徒との間には2年の頃「被害生徒が生徒会役員選挙に立候補する際、加害生徒に対して応援演説を依頼した」「加害生徒が別の友人といるときに、被害生徒が割って入ることがあった」「被害生徒が給食当番の際、加害生徒の箸を渡さなかった」などとして、それらの被害生徒の行為に加害生徒が不満・苦痛を感じていたトラブルがあり、加害生徒が学校側に訴え、学校側が被害生徒を指導していたとも指摘された。3年進級時のクラス編成では生徒同士を別のクラスにする対応を取っていたとも指摘されていた。

2021年10月のいじめアンケートでは「いじめをうかがわせるような記述を確認できなかった」としていた。一方で2021年2月に実施したいじめアンケートでは、加害生徒が被害生徒からのいじめを訴える内容があったという。

事件の動機や詳細な事実経過については、引き続き慎重に調べていく必要がある。その上で、事件の経過を踏まえて、当時の対応に問題はなかったのか、よりよい対応ができたのではないか、同種の事件でこのような最悪の状況に至る前に対応できるにはどうすればいいのかなどの教訓を引き出していくような方向での検討が必要になるであろう。

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