看護学校パワハラ、事案は認定されたものの被害者対応は「検討中」:北海道

北海道立の2つの看護専門学校で、複数の教員による学生への暴言など日常的なパワハラが認定された問題で、被害者の学生らが対応の遅さを不安視しているとする新聞記事が掲載されている。

北海道新聞(ウェブ版)2021年11月8日『高看パワハラに学生憤怒 教員暴言「あほ、ばか」/日常的に「殴るよ、蹴るよ」 江差と紋別』がそれらの背景を紹介している。

事件の経過

事件は、北海道立江差高等看護学院(江差町)と北海道立紋別高等看護学院(紋別市)でそれぞれ、指導教員らが学生に対して、「あんた日本語できないの」「殴るよ、蹴るよ」「ペンでぶっ刺すぞ」など人格を否定する暴言や、始末書や反省文の提出を執拗に迫る命じるなど、いじめ同然のパワハラ行為を繰り返していたと指摘されたものである。

北海道の第三者委員会の調査によると、2015年度から2020年度までに発生し調査対象とした101件(江差高等看護学院70件・紋別高等看護学院31件)のうち、52件(江差34件・紋別18件)をパワハラと認定したという。2校あわせて11人の教員がパワハラに関与したと認定された。

救済措置等の対応は未定のまま

一方で、加害教員への処分や、被害学生・元学生への救済措置は未定のままになっているともされる。

この事件では、精神的苦痛で体調を崩して休学に追い込まれた学生や、退学を余儀なくされた元学生も複数いることが報告されている。

ある学生は、特定の教員から繰り返し暴言を受けるなどの標的にされて休学を余儀なくされた。復学したい・看護師を目指したいという意向を持っているものの、パワハラ加害教員がいる限りは戻れないとも訴えている。

パワハラが認定されたとはいえども、それだけではまだ解決とまではいかない。被害者への救済措置をとることが想起に求められている。

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