園児を通園バスに置き去り、熱中症で死亡:福岡県の保育園

福岡県中間市の私立認可保育園「双葉幼稚園」で2021年7月29日、5歳園児が通園バスに取り残されて熱中症で死亡する事故が発生した。

報道情報を総合すると、この間の経過は以下のようなものになっている様子。

園児は7月29日朝に通園の送迎バスに乗車した。40代の女性園長が1人で運転し、保育士や添乗員などの補助担当者は乗車していなかった。園到着後に園長は屋外の駐車場にバスを置いて施錠したが、当該園児の降車については記憶にないなどとしているという。職員は、当該園児は欠席だと思い込み、家庭への確認などもしていなかった。

帰りの送迎バスでは、行きのバスと別の車両を使用した。帰りの送迎バスの降り場に園児の姿がなく「(当該園児は)来ていませんよ」と担当職員から告げられたことで、母親が園に問い合わせた。園関係者が捜すと、駐車場に置いていたバスの中から園児が意識を失った状態で発見された。病院に搬送されたが死亡が確認された。死因は熱中症だと判断されたという。園児は約9時間にわたってバス内に閉じ込められていたとみられる。

この情報通りなら、極めてずさんな保育体制だと非難されるべきものとなっている。

2007年には北九州市で、似たような保育園送迎バス園児取り残し熱中症死亡事故が起きている。当該保育園は事故後閉鎖され、関係職員には有罪判決、民事訴訟でも関係職員や運営会社に賠償命令が下っている。過去にそのような重大事故が発生し大きく報道され関係者の間では問題になってきたにもかかわらず、同じような事故を起こしたというのは、ありえないのではないか。

報道ではさらに気になる情報が指摘されている。死亡した園児は普段から「園長先生に嫌われないようにちゃんとしなきゃ」と度々口走っていたという。この言葉だけではもちろん確定的なことはいえないが、園長の普段からの対応に何らかの問題があった可能性もうかがわれるということにもなる。

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