共通テスト「情報」、原則として受験する科目として検討:国立大学協会

国立大学協会は2025年度大学入学共通テストより、国立大学では教科「情報」を加えた「6教科8科目」での受験を原則とする方向で検討していると、2021年5月24日に報じられた。

2022年度高校1年より学年進行で段階的に実施する高等学校新学習指導要領に伴い、新課程で学んだ生徒が大学を受験する2025年1月の入試より適用するとしている。

現行では、文系は「外国語、数学2科目、国語、理科1科目、地理歴史・公民から2科目」、理系は「外国語、数学2科目、国語、理科2科目、地理歴史・公民から1科目」の組み合わせでの受験が一般的となっている。文系・理系ともにそこに「情報」の試験が追加されることになる。

大学入試センターは2021年3月、2025年度以降の共通テストの出題科目を公表していた。

大学入学共通テスト、2025年以降の実施教科・科目発表
大学入試センターは2021年3月24日、新学習指導要領に対応した2025年以降の大学入学共通テストの出題教科・科目を発表した。 教科「情報」を出題対象教科として新たに加えた。また既存の出題教科・科目についても再編をおこなった。今後、文...

国立大学協会が「情報」を原則的な受験教科として検討することで、各高校でのカリキュラム編成や、受験生の準備などに大きな影響が出ることになる。

教科「情報」は、2003年より高校の新教科として設定されたものの、専任教員の採用が少なく、他教科との兼任などが多くみられるなど、指導体制が十分とはいえない状況となっている。このような状況の下で受験科目に追加されると、指導側も受験生の側も負担が重く、混乱が巻き起こることにもなりかねないということになる。

情報を受験に課すのは、国立大学協会内部でも慎重論が出ているという。現時点では全員に課すような受験科目として扱えるような状況ではないとも考えられ、受験教科として課す方針の撤回ないしは他教科との選択制なども含めた慎重な対応が必要になってくる。

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