長崎県私立高校生いじめ自殺から4年

長崎県の私立海星高校2年だった男子生徒が2017年4月20日、学校でのいじめを苦にして自殺した。生徒の自殺から4年の節目になることで、長崎新聞が記事『高2自殺問題 4年たっても平行線 息子の命日前に献花、両親「申し訳ない」』を出している。

この事件では、いじめを認定した第三者委員会の報告書を学校側が拒否するという展開が続いている。記事では、報告書を拒否する学校側の対応についても取材をおこなっている。

記事によると、学校側は第三者委員会の委員に対し「資料開示と報告書への説明を求める」として長崎簡裁に調停を申し立てたが、2020年2月に不成立になったという。その後も委員に対し、再度同様の趣旨説明をおこなうよう申し入れたともしている。

学校側はいじめを認定した報告書について「理解できない点があり、不十分な報告書。委員の説明や資料開示がないと受け入れられない」としているという。調査で得た在校生の具体的な証言や結論を導き出した根拠を説明・開示せよと求めている。

学校側の言い分は一見するともっともに見えそうなことはない。しかしながら、これは結局は、第三者の中立な立場で調査する第三者委員会に圧力をかけ、学校側に都合が悪い調査報告書は認めないと主張しているということになってしまわないのか。これは当該案件の解決を阻害するという意味だけでなく、今後同種案件の際に公正な調査をおこなえなくさせるということにもつながりかねず、非常に疑問を感じる。

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