沖縄県立コザ高校の運動部主将だった男子生徒が2021年1月に自殺し、顧問教諭からの不適切指導が自殺の背景になったのではないかと指摘された問題に関連して、当該生徒が死亡の約2ヶ月前、「つらいこと、苦しいこと、やめようと思ったことが何度もあったけど踏みとどまれてる」などと記していたことがわかった。
琉球新報が情報公開請求をおこない、同紙2021年4月17日『「何度もやめようと」 自殺の高2男子、亡くなる2カ月前に記す』で報じている。
同校では学期末ごとに、生徒に対して学校生活の振り返りを記すアンケート調査をおこなっている。2020年12月に実施された2学期末のアンケートでそのように記されていた。
また沖縄県教育委員会が実施したアンケート調査の内容についても開示された。同級生は当該男子生徒について、「(男子生徒が)怒られないような行動をとるようになっていた」「2年生になってから部活を楽しんでいなかったように見えた」などと記していたという。
これらのアンケート調査からは、直接的な内容ではないとはいえども、部活動での負担が自殺につながっていることを示唆するのではないかとも思えるものになっている。

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