浜松市中学生死亡事件、背後に当該生徒へのいじめ?

静岡県浜松市天竜区で2021年3月16日、浜松市在住の中学校3年だった女子生徒が遺体で発見され、成人男性が「この中学生を連れ回した」などとして未成年者誘拐容疑で逮捕された事件があった。

この事件に関連して、中学生の家族の代理人弁護士が2021年4月2日に記者会見した。死亡した生徒が学校でいじめを受け不登校になっていたことを明らかにした上で、死亡事件といじめ・不登校には因果関係があるのではないかとみているとした。

生徒死亡事件

生徒は2021年3月15日昼頃に消息を絶ち、夜になっても帰ってこなかったことで家族が警察に捜索願を出していた。

翌日3月16日正午頃、浜松市天竜区の山間部から「自殺を図ったが死にきれなかった」とする福岡市在住の男性(33)からの110番通報があった。警察が現場に駆けつけると、キャンプ場のテントの中でこの女子生徒が死亡しているのが発見された。通報した成人男性は体調不良を訴えて病院に搬送されたが、その後体調が回復したとして、女子生徒を車で連れ回した未成年者誘拐容疑で逮捕された。

成人男性と女子中学生との関係は不明だが、SNSなど何らかの形でつながり、集団自殺を図ったものだとみられる。生徒は2日後に中学校の卒業式を控えていたという。

いじめ訴え

生徒の遺族の代理人弁護士は2021年4月2日に記者会見を開き、この生徒がいじめを受け不登校になっていたこと、PTSDを罹患していたことを、生徒の実名・顔写真、遺族のコメントとともに公表した。生徒の遺族は「いじめ問題をきっかけにつらい思いをする子ども、家族がこの世から少しでも減ることが、弔いになる」とするコメントを寄せたという。

記者会見によると、当該生徒は2018年に静岡大学教育学部附属浜松中学校に進学したが、進学後すぐにいじめを受け、数ヶ月で登校できない状態になったとしている。学校側は第三者調査委員会を設置して調査にあたり、いじめがあったことを認定した。一方で再び登校できるまでには至らず、またいじめへの学校側の対応も不十分だったという。

生徒はPTSDと診断されていた。

事件の経緯については、今後の捜査で状況が明らかになることを願う。また事件の背後にいじめがあったと指摘されていることは、重大な問題だといえる。いじめの状況については現時点では報道の範囲でしかわからないものの、いじめの内容や学校側の対応についても検証の必要があるといえる。

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