大学入学共通テスト、2025年以降の実施教科・科目発表

スポンサーリンク

大学入試センターは2021年3月24日、新学習指導要領に対応した2025年以降の大学入学共通テストの出題教科・科目を発表した。

教科「情報」を出題対象教科として新たに加えた。また既存の出題教科・科目についても再編をおこなった。今後、文部科学省が正式に決定した上で、各大学が試験に課す教科・科目を決定する。

各大学の判断によっては、大学入学共通テストの「情報」が、個別大学の出願に必要な受験科目となることも想定される。

各教科・科目ごとの状況

国語は「国語」1科目として課す。外国語は、英語およびドイツ語・フランス語・中国語・韓国語の各外国語から1科目を課す。

地理歴史・公民は同じ時間帯に実施し、いずれも高校での必履修科目の内容を含める形で設定された「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史探究」「公共、倫理」「公共、政治・経済」「地理総合、歴史総合、公共」の6科目から最大2科目を選択する。

「地理総合、歴史総合、公共」科目を選択した場合、3分野のうち2分野を選択解答する。

地歴公民で2科目受験の場合、公民系科目2科目(「公共、倫理」と「公共、政治・経済」)の選択は不可となっている。また地歴公民2科目受験のうちの1科目で「地理総合、歴史総合、公共」を選択した場合、2科目めは「地理総合、歴史総合、公共」で選択解答しなかった分野の科目に限られる。

数学は従来通り2科目の時間帯が設定される。現行の「数学Ⅱ、数学B」が再編され、「数学Ⅱ、数学B、数学C」となる。同科目では数学Ⅱ分野の共通問題に加えて、数学Bの「数列」「統計的な推測」および数学C「ベクトル(現課程の数学Bから移動)」「平面上の曲線と複素数平面(現課程の数学Ⅲから移動)」の計4分野から3分野を選択解答させる。

従来は「数学Ⅱ、数学B」との選択科目となり、専門学科や総合学科での履修内容を前提にした「簿記・会計」および「情報関係基礎」は、出題科目から廃止される。

理科は「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」、「物理」、「化学」、「生物」、「地学」の5科目から最大2科目を選択する。「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」科目を選択した場合、4分野のうち2分野を選択解答する。

情報は、新課程で必履修科目となる「情報Ⅰ」の内容から出題する。コンピュータの仕組み、プログラミング等の内容を想定している。

新たに出題することになる「地理総合」「歴史総合」「公共」「情報」の4科目・分野については、大学入試センターがサンプル問題を発表した。

高校や受験生への影響

数学では、高校のカリキュラム上、国公立大学文系志望者にも「数学C」を履修させるようになることが想定される。他教科・科目との兼ね合いで学校のカリキュラム編成が大変になることも予想される。

情報では、2003年度に普通教科の必修として導入されたとはいえども、教員養成や指導体制などが追いついているという状況には至っていない。情報科専任での採用はまだ少なく、他教科との兼任などで授業をおこなっている実情がある。仮に多くの大学で「情報」が受験必須科目に指定された場合、混乱が起きることも予想される。

現時点では出題科目の大枠が発表された段階であるが、場合によっては、受験生の負担が増えることにもつながりかねないとも感じる。

タイトルとURLをコピーしました