沖縄県立高校2年で運動部主将を務める男子生徒が2021年1月に自殺し、顧問教諭から厳しい叱責があったと指摘されていることが、2021年2月13日までにわかった。
「琉球新報」2021年2月13日付『【独自】部活での叱責原因か 高2男子が命絶つ 主将になって以降、指導厳しく』が報じた。

【独自】部活での叱責原因か 高2男子が命絶つ 主将になって以降、指導厳しく
県立高校の運動部主将を務める2年の男子生徒が今年1月、自ら命を絶っていたことが12日までに分かった。遺族によると、生徒は部活動の顧問の男性教諭から「主将をやめろ」「部活をやめろ」などと日常的にきつく...
報道された経過
報道によると、この間の経過は大筋で以下のようになっているとのこと。
当該生徒は中学校時代に当該競技で好成績を修め、推薦入試で同校に入学した。
顧問教諭はこの男子生徒に対して日常的に「主将をやめろ」「部活をやめろ」などと発言したとされる。また2019年の部活動大会で、実力を発揮できなかったこの生徒に対して「死に結びつくような行動を求める言葉を掛けられた」と指摘されている。
顧問教諭の声も紹介されている。指導が厳しかったことは否定できないと言及した一方、「死に結びつくような行動を求める言葉」をかけたことは否定した。指導が行き過ぎだったかどうかについては「県教委の調査で判断されること」とする見解にとどめた。
学校側は顧問教諭からの聴き取りや関係生徒へのアンケートなどの校内調査をおこない、顧問教諭の指導が厳しかったという声があることを確認した。沖縄県教委は、近く第三者委員会を設置して調査するとしている。
現時点では第一報の段階であり、報道の範囲以上の詳細はまだわからない。
その一方で報道の印象では、大阪市立桜宮高校事件(2012年12月)や、岩手県立不来方高校事件(2018年7月)にも似ているという印象も受ける。
ていねいな調査で真相解明に近づけてほしいと願う。