「男女交際禁止」校則違反で退学は不当、元生徒が訴え

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「男女交際を禁止する校則違反を理由に学校を自主退学させられたのは不当」として、私立堀越高校(東京都中野区)に通っていた元女子生徒が、同校を運営する学校法人堀越学園に対して約370万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に提訴していたことがわかった。

2021年2月3日に第1回口頭弁論があり、学園側は請求棄却を求めた。

事件の経過

報道を総合すると、事件の経過は大筋で以下のようになっている様子。

元女子生徒は3年だった2019年、同学年の男子生徒と交際していたことを学校側に知られた。学校側は2019年11月20日にこの女子生徒と面談した。女子生徒が交際を認めると、学校側は「男女交際は禁止」とする同校の校則を理由として校長が自主退学を勧告したという。

女子生徒は自主退学の勧告に納得していなかったものの、学校側から「早急に転校手続きを取らなければ卒業に必要な単位が取れなくなる」などと迫られ、半ば強制的な形で退学させられたと訴えている。また、大学の推薦も取り消されたと訴えている。

元生徒側は校則について「不合理な規定であり無効」と指摘し、退学は不当だと主張した。卒業を間近にした時期に退学を申し渡されたことや、面談の際に交際にかかわるプライバシーに執拗に踏み込む質問があったことなどをあげて、精神的苦痛を受けたとも訴えている。

学校側の対応はおかしい

学校側の対応は、時代錯誤極まりないというべきものである。このような対応が、2019年になっても起きていたというのが驚きというほかない。

「男女交際禁止」などとして、生徒のプライバシー・私生活の領域をしばるような校則は許されるようなことではない。不合理極まりないし、違憲・違法の疑いもあるということになる。しかも当該生徒が意に反して退学にまで追い込まれたことは、人権侵害にもあたるのといえる。

校則をめぐる訴訟は過去にいくつも起きている。社会的に批判を浴び教育現場ではそれを受けて一定の是正がおこなわれたケースもあるとはいえども、法的には必ずしも十分な判断がされているとはいえない状況だった様子。

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今回の件については、できる限りの事実認定と被害回復の対応が取られることを願っている。また当該校に限らず、全国各地の学校で、不合理な校則が見直される動きが進むことも願っている。

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