鹿児島県立高校生徒自殺:当時の教職員が遺族に直接説明へ

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鹿児島県立武岡台高校(鹿児島市)1年だった男子生徒が2014年に自殺した問題で、当時の教職員が遺族に対して、当該生徒の学校生活の様子などを直接説明する方向で調整していることがわかった。

生徒の母親が2021年1月12日に塩田康一鹿児島県知事と非公開で面談し、知事からその意向が示された。

生徒自殺の経過:いじめが背後にあった可能性

生徒の自殺に関する経過は、報道によると大筋で以下の様子である。

生徒は2014年8月に自宅で自殺した。遺書などはなかったというが、「かばんに納豆を入れられていたというのを聞いた」「スリッパを隠されていた」「葬式のトイレで、『ばれたらやばくない』と話しているのを聞いた」など、この生徒がいじめを受けていることを見聞きしたと訴える証言が同級生からあったという。

鹿児島県教育委員会の第三者委員会は2017年3月、いじめとは断定できないとした。

一方で知事部局で設置した再調査委員会では2019年3月、カバンの中に納豆巻きが入れられていたことやスリッパが隠されたことをいじめと認定し、自殺の大きな要因と判断した報告書を出した。また報告書では、自殺直前に夏季講習への欠席を繰り返していた当該生徒への学校側の対応についても、生徒を追い詰めることになったと判断した。

ていねいな説明を

背後にいじめがあり、自殺の一因となったと指摘されたことは、極めて重大なことである。また学校側の対応にも不十分な点があったことについても重く受け止めなければならない。

当時を知る学校関係者が学校生活の様子を直接遺族側に説明することで、生徒の学校生活の様子や、いじめを学校側がどう認知していたかなど、より立体的に明らかになることを願う。