「いじめアンケート」児童の回答改ざんしいじめ隠し、小学校講師懲戒免職:仙台市

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仙台市教育委員会は2020年12月7日、児童を対象に実施した「いじめアンケート」の結果を改ざんし、いじめがないように見せかけていたとして、仙台市立七北田小学校(泉区)の男性講師(48)を懲戒免職処分にした。

同講師は2020年9月に同校に着任し、低学年を担任していた。2020年11月に実施したいじめアンケートで、担任クラスの児童の回答について、いじめが「ある」と回答した児童2人の回答用紙を書き換え「ない」と書き換えていた。またいじめを「教師に相談したことがある」という回答や、「きょうとう先生に言うとおどかさないでください」と講師の言動について触れていた回答も消去した。「学校でいじめが起きた時、きちんと対応しているか」という設問に「あまり思わない」などとした回答を「思う」などと書き換えていた。担任クラスの児童33人中22人の回答が書き換えられていたとされる。

児童の保護者がアンケート回答のコピーを控えとして取っていて、手元のコピーと学校側の内容が違うことに気づいて問い合わせたことで、改ざんが発覚した。

当該講師は2016年度、18年度、19年度にも、当時勤務していた別の小学校で同様の改ざんをしたことを認めたという。過年度分も含め、少なくとも4校・延べ68人分の回答を改ざんしたとされている。

講師は動機について「いじめが少ないと自分の評価が上がると思った」「臨時任用なので、将来の任用に影響が出ると思った」としている。

いじめについては一つ一つの事案を認知し、それぞれについて個別案件ごとにていねいに対応していくことが重要である。統計上の数については、たまたまそうなったものである。一人一人の児童・生徒の苦しみや被害に、どれだけていねいに向き合っていけるかこそが必要である。

いじめの数によって学校や教師の評価が左右されるなど、あってはならない。いじめが少ないと評価が上がるという発想では、それに伴って「いじめ隠し」が横行してしまうことになってしまう。それでは、いじめに苦しむ一人一人の児童・生徒を蔑ろにする行為となる。

当該講師への懲戒免職という処分が重いのかどうかについてはなんとも言えない。だが、いじめアンケートの改ざんは実質的な「いじめ隠し・いじめ放置」でもあり、極めて重大な行為だと感じる。