不適切指導で退学・転校、元生徒が提訴:広島県の私立高校

教員からの暴力や罵倒を伴う「行き過ぎた指導」で体調を崩し、退学・転校を余儀なくされたとして、広島県呉市の私立呉港ごこう高校に通っていた男子生徒が2020年10月29日付で、同校を運営している学校法人を相手取り、約180万円の損害賠償を求める訴訟を広島地裁に起こした。

2019年度に同校に入学した生徒は、校内で数回にわたって不適切指導を受けたと主張している。

2019年4月、通学途中にスマートフォンを操作していたとして、教員に没収された。返還されたのは1ヶ月後だったという。

2019年5月、授業で忘れ物をしたとして、担任教諭から自宅まで取りに帰るよう命じられる「帰宅改善指導」を受け、往復3時間かけて取りに帰らされ、学校に戻ってきたときには授業が終了していた。同校では同様の指導が日常的におこなわれているとしている。

さらに2019年5月には、喫煙を疑われて「校内反省指導」と呼ばれる指導を受けるよう校長から通告された。丸刈りにさせられた上、約20日間にわたって授業を受けさせずに別室での自習を命じられ、反省文を大声で読み上げさせられるなどの行為もあった。さらに教員からは「内容が幼稚園レベル」「お前はこの学校にいらん」などとも罵倒されたという。

2019年7月には、忘れ物をしたとして教員から殴られる「体罰」を受けるなどして学校に行けなくなった。生徒はその後退学を余儀なくされ、通信制高校に編入したと訴えている。

訴え通りの内容があったとすれば、あまりにもひどい内容であるとしかいいようがない。指導とは言えず、いじめ同然の行為、ないしは虐待同然の行為であり、人権侵害だと厳しく批判されてしかるべきではないか。

一部報道によると、学校側は、事実関係についての細かい部分には食い違いがあるものの、大筋ではそのような事実があったことを否定していないともされている。このような事件を起こすような学校の体質が問われているし、このようなことを起こさせないようにしなければならない。