文科省、聖マリアンナ医科大学入試「不適切」認定:性別・年齢での差別

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大学医学部での入試で、女子受験生や浪人生に対して差別的な扱いがされてきたとされる問題で、文部科学省が聖マリアンナ医科大学(神奈川県川崎市)に対して、「不適切」だとする通告をおこなっていたことが、2020年10月6日までにわかった。同大学では私学助成が削減される見通し。

この問題は、複数の大学で、入試の際に受験生の学力試験や面接点などの素点を操作し、女子受験生や、男女関わりなく多浪や社会人経験者など高校卒業から年数が経っている受験生の点数が低く出るような入試判定をおこなっていたことが明らかになったものである。

このことは、性差別や年齢差別だと指摘された。

文部科学省は2018年12月、医学部を持つ全81大学のうち9大学について「不適切入試判定があった」とする調査報告を、大学の実名とともに公表した。

一方で聖マリアンナ医科大学については、文科省の調査に対して大学側が疑惑を否定し、反論を申し立てた。文科省は2018年の公表の時点では同大学の名前を挙げたものの、断定を避けて「疑惑がある」とする形で言及した。当時、追って第三者委員会を設置して検証するとしていた。

医学部入試、9大学を「不適切」と判定:文科省
 文部科学省は12月14日、医学部の入試に関連して、受験生の性別や年齢などによって不利益な取り扱いをするなど不適切な入試をおこなっていた大学についての調査結果を公表した。  不適切入試については、以下のように定義づけたとしている。 ...

その後第三者委員会では2020年1月、同大学についても「性別や年齢で差別していた」と判断する調査報告書を出した。

大学入試で女子・多浪受験生に差別的扱い:聖マリアンナ医科大学
聖マリアンナ医科大学(川崎市)は2020年1月17日、同大学の入試で女子と浪人回数の多い受験生を差別していたとする第三者委員会調査報告書を公表した。 文部科学省は2018年12月、「文科省の調査では不適切入試をおこなった可能性が高いと...

これらのことを受けた措置だとされる。通告は2020年10月1日付でおこなわれた。

時間はかかったものの、不適切だと認定されたことになる。同大学の入試に関連して、当時の受験生が提訴を準備していることも報じられている。

性別や年齢の属性で特定の受験生に不利益を与えることは、差別そのものである。こういうことがあってはならないし、被害の救済・回復の措置がとられなければならない。