名古屋市立養護学校教諭の暴力事件:被害生徒が提訴

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名古屋市立天白養護学校で2017年、当時高等部に在籍していた生徒(現在は卒業)が教諭(停職処分後定年退職)から暴行を受けた事件で、被害生徒が2020年9月25日、名古屋市と元教諭を相手取り、慰謝料など約550万円を求める訴訟を名古屋地裁に提訴した。

教諭は2017年11月、運動会の最中に、校庭でこの生徒を踏みつける、蹴りつけるなどの暴力行為をおこなった。

さらに教諭は日常的に、この生徒やほかの生徒に対して、ホースで水をかける、暴言を吐く、プラスチック製のバットで床を叩いて威嚇するなどの行為をおこなっていたともされる。

2018年2月に学校に情報提供があり、事件が発覚した。教諭は2018年12月3日に書類送検された。略式起訴されたもののその後正式裁判となり、名古屋地裁で罰金30万円の刑が確定した。

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名古屋市教育委員会は2018年12月13日、教諭を「停職6ヶ月相当」と指摘した上で、当該教諭が2019年3月に定年退職を控えていたことから、退職予定日までの「停職109日」の懲戒処分とした。

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被害生徒は卒業後も、精神的に不安定な状態が続いているという。生徒側は「教諭の暴行に対して、学校側が適切な対応をせず放置した」と主張している。

極めて悪質な「体罰」・暴力行為であり、原告生徒やほかの被害生徒への悪質な人権侵害といえるものである。教諭の加害行為について厳しく問われなければいけない。また学校側の対応の甘さについても検証し、必要な被害回復を図る必要があるといえる。

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