育鵬社歴史採択阻止も公民は継続採択:大阪府泉佐野市

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大阪府泉佐野市教育委員会は2020年8月18日に教育委員会会議を開き、2021年度からの教科書採択をおこなった。

社会科教科書については、歴史教科書で前回2015年に採択された育鵬社を阻止したものの、公民では引き続き育鵬社を継続採択した。

情報によると、審議会答申では育鵬社公民教科書の評価が低かったものの、教育委員6人中4人が推して採択されてしまったとのこと。

完全阻止までは実現できず、公民が採択されてしまったのは極めて残念ではある。

一方で泉佐野市の「難しさ」を考えれば、前回は歴史・公民が両方とも採択されたものを、歴史だけでも阻止できたことは、一定押し返せたといってもいいかもしれない。

前回2015年にも、歴史・公民ともに育鵬社の評価が低かったにもかかわらず、採択されてしまった経緯があった。泉佐野市では当時の教育委員の大半が再任されて今回の教科書採択に臨む形となっていた。

また泉佐野市の市長は右派的な志向が強いともいわれ、「教育再生首長会議」にも参加し、さらには組織的には維新ではないとはいえども維新とも協調的でもある。

正直言って内心「大阪で一番難しい」と感じていた地区でもある。

大阪府での採択は続く

大阪府では教科書採択の作業が進んでいる。

大阪府内での現時点での育鵬社教科書採択状況については、公立では泉佐野市の公民のみとなっている様子。

同市以外での「教育再生首長会議」関連の首長がいる市や、維新首長の市などでも、育鵬社採択を阻止している。四條畷市と河内長野市では育鵬社教科書から他社へと採択替えをおこなった。

一方で、東大阪市と大阪市の採択が控えている形になる。

東大阪市の採択日は8月24日。市長が「教育再生首長会議」の会長でもあり、また維新ではないものの維新との関係も悪くないという地域でもある。東大阪市では育鵬社公民教科書が採択され、問題になっていた。

また大阪市での採択は8月25日午後2時30分からの予定。市長が維新代表でもあり、維新は過去にも「育鵬社などふさわしい教科書の採択」を求めることを要請したり、選挙公約に掲げてきた。また前回2015年採択では不正といえるような行為で育鵬社の歴史・公民をごり押ししたことが指摘されている。今回については不穏な動きは表だって見えてこないものの、何が起きるかわからず、実際の採択日までは気が抜けない。

東大阪市・大阪市の両市の動向についても注視が必要である。